2021年6月22日、スイス・シュヴィーツ州ファフィコン／リヒテンシュタイン・バルザース - エリコ ングループの代表的な表面ソリューションブランドであるエリコンバルザースは、MTU Aero Engines社と10年契約を結び、エアバスA320neo型機で使用される次世代GTF航空エンジンのエアロ フォイル部品に、MTU社が所有する耐浸食コーティング「ERCoatnt」を適用します。このコーティン グにより、エンジンの効率をさらに高めることができます。MTU Aero Engines社は、このエンジン でPratt & Whitney社と提携しています
（画像ソース: MTU Aero Engine社) エリコンバルザースは、MTU Aero Engines と10 年契約を締結しました。この2 つの企業のコラボレーションはそれぞれの能 力を活用し、MTU Aero Engines 社の高圧コンプレッサーエアロフォイルに耐浸食コーティングを施すことで、PW1100G-JM 航空エンジンの効率向上にさらに貢献します。
この⻑期間の契約により、エリコンバルザースは航空宇宙産業向けの高度な表面技術とコーティング を提供することで、大きな次のステップを踏み出します。ドイツの主要な航空エンジンメーカーであ る、MTU Aero Engines社は真空物理蒸着（PVD）コーティングの主要サプライヤーの工業化、専門知 識やノウハウとその装置ポートフォリオにより、短納期で、一貫性、再現性の高い商品品質を提供す ることが可能になります。
MTU Aero Engines社とエリコンバルザースの⻑期に渡るパートナーシップは、将来のサーフェスソリ ューションにおいて、より緊密に協力していくことを示しています。この2つの企業のコラボレーシ ョンはそれぞれの能力を活用し、MTU Aero Engines社の高圧コンプレッサーエアロフォイルに耐浸食 コーティングを施すことで、PW1100G-JM航空エンジンの効率向上にさらに貢献します。エリコンバ ルザーズのアーク蒸着技術を用いたINNOVENTA gigaは、MTU Aero Engines社の部品への高品質なコ ーティングを保証します。INNOVENTA gigaは、ハイテク技術を駆使したINNOVENTAコーティング システムの中でも最大のもので、大型部品のコーティングに最適なプラットフォームであり、高さ 1.7m以上、最大直径0.7m、最大積載量は3,000kgまでのワークピースがコーティング可能です。
「エリコンバルザーズは、このコーティングプロジェクトの初期段階において、MTUにとって信頼で きるパートナーであることを証明しました。その技術力と顧客志向に基づき、ヨーロッパとアジアに おける強力で信頼できるサプライチェーンの確立を期待しています。さらに、我々の共通の目標は、 MTUが所有するERCoatntアプリケーションをさらに向上させることです。エリコンバルザースの意欲 的なチームが、この非常に要求の多いプロジェクトを、開発・量産において満足のいくように全うし てくれると確信しています」とMTU Aero Engines社の購買責任者（Procurement Airfoils, Castings and Indirect Material Director）のホルガ―・アウアー氏は話します。
「この⻑期契約はMTU Aero Engines社のような顧客が当社の技術を信頼していることの明確な証です。 世界的に高い評価を得ている当社の一流のコーティングソリューションを用いて、エンジンや燃料効 率の向上、それにより持続可能性への貢献のために、当社の専門知識を提供できることを嬉しく思い ます。今回の契約は、PVDなどの表面処理ソリューションのリーディングサプライヤーとして、航空 宇宙市場において持続可能なイノベーションをさらに提供していくという当社のコミットメントを明 確にするものです」と、エリコンサーフェスソリューションズ事業部のCEOであるマーカス・タッケ は述べています。
