2022年10月5日、リヒテンシュタイン、バルザーズ - エリコンのテクノロジーブランドであり、薄膜コーティングの分野で世界をリードするエリコンバルザースは、K 2022見本市でプラスチック加工用の最新ソリューションを紹介します。エリコンの持続可能性戦略に沿って、これらのコーティングは、特に新しいプラスチックやリサイクル可能なプラスチックを使用した場合に、アブレッシブ摩耗や腐食に対する最適な保護を提供します。これらの利点により、お客様は金型の寿命を延ばし、より安定した生産工程を確保し、高品質のプラスチック製品を提供することができます。
新しいBALINIT MOLDENAコーティングは、リサイクル可能なプラスチックの再利用を可能にし、循環経済に還元することができます。また、流動性を最適化し、離型を容易にすることで、スムーズな生産工程を実現します。
コーティングされたフォーミングツールは腐食に対する優れた保護機能を持ち、摩擦や摩耗を低減します。射出成形や押出成形においてフォーミングツールの表面は非常に重要な役割を担っています。現在、複数のプロジェクトで、姉妹ブランドであるOerlikon HRSflowのホットランナーシステムと組み合わせることで更なる最適化が行われています。
リサイクル可能なプラスチックの射出成形向け新コーティング
エリコンバルザーズのBALINIT CROMA PLUSは金型を摩耗、腐食、凝着？から保護するPVDコーティングで、長年にわたり、さまざまなプラスチックの射出成形、押出成形、ブロー成形に使用され、その価値が証明されています。
その後継となるのが、K2022で発売される「BALINIT MOLDENA」です。このコーティングは現代の自動車工学において、さらなる排気ガス削減を目的とした軽量化を可能にするために使用されているプラスチック中の攻撃的なガラス繊維を用いた射出成形に最適な保護コーティングです。このコーティングは流動性を最適化し、離型を容易にし、摩耗や堆積物の形成を大幅に低減することで、材料の使用性を向上させ、メンテナンス間隔の延長を実現します。
非常に硬く、わずか7マイクロメートルの薄さのBALINIT MOLDENAは、循環型プラスチック経済を実現するための完全リサイクル材料や、難燃剤を多く含む材料向けに開発されました。不飽和ポリエステル（40％）の射出成形用金型に標準コーティングを施したところ、高い製品品質を維持したまま射出回数が5倍に増加するなど、すでに試験で素晴らしい結果を出しています。
磨きとコーティングのフルサービス
エリコンはフォーミングツールに最適な磨きとコーティングを含むフルサービスソリューションをお客様に提供します。アプリケーションに応じて、指定された粒度によるライン磨きや高光沢磨きをご要望に応じてお客様の現場でも、当社の優秀な人材が実施します。
豊富なカラーバリエーションでREACHに準拠したプラスチックメタライズを実現
金属化されたプラスチック部品は、クロムメッキされた金属部品と同等の品質を持ちながら、低コストで製造することができます。さらに、重量も大幅に軽減されるため、今日の自動車メーカーに好まれています。
エリコンの専門家はデュッセルドルフのK 2022で、ホットランナーシステム、フォーミングツールコーティング、プラスチック部品コーティングを用いたさまざまな組み合わせのソリューションについて、来場者にアドバイスします。
