固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、分散型クリーンエネルギー発電をリードしています。効率的かつ信頼性の高い方法で運転するには、燃料電池の高い動作温度での安定性が必要になります。エリコンメテコのソリューションは、最先端のプラズマ溶射装置と高度なセラミック材料を使用しており、SOFCの製造のための費用対効果の高い柔軟性のある処理方法を提供します。
SOFC溶射ソリューションによるクリーンで効率的な電力
燃料電池を高性能化するには、インターコネクターからのクロム(Cr)イオンの移動によるカソード被毒、不要なカソード電解質反応の防止、および電極-電解質3相界面(TPB)における安定した酸素還元反応(ORR)が不可欠です。
ランタンストロンチウムマンガナイト(LSM)やマンガンコバルト酸化物(MCO)などの先進的なペロブスカイト型材料を使用したプラズマ溶射コーティングにより、必要な気孔率レベルの陰極や障壁層の生成が可能になります。また、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)やガドリニウム固溶セリア(GDC)を使用して、高密度の電解質を生成することもできます。
SOFCは、多くの場合、YSZ電解質と、LSMのようなランタンまたはストロンチウム(あるいはその両方)を含有した陰極材料をベースにしています。電気伝導率、触媒作用、熱および化学的適合性を、制御された気孔率および費用対効果の高い生産性レベルと組合わせて考える必要があります。
特殊材料と最先端のプラズマ溶射装置: 費用対効果と柔軟性を実現
エリコンメテコは、SOFC業界向けに最先端の応用設備と特殊材料を提供しています。
- LSMとMCO材料は、Cr被毒からカソードを保護します
- 電解質用のYSZ材料
- 耐熱サイクル性を向上させるプラズマ溶射絶縁層
- 共同研究開発と当社独自のScoperta™迅速合金開発手法を駆使した、お客様の特別なニーズに合わせた特殊ソリューションとオーダーメイドの材料
- SOFC用途向けに高性能コーティングを応用するためのプラズマ溶射技術およびフルスケールのオーダーメイドのコーティングシステムとソリューション
当社の広範なプロセス、材料、用途に関する知識を活用して、標準的な材料とプロセスであれ、当社のコーティングソリューションセンターでの独自のソリューション開発であれ、あるいは共同研究開発であれ、お客様のニーズに合った最適なソリューションを見つけることができます。